1960年時点で590万トンだった我が国の捕獲漁業生産量は、その後急速に伸び、1984年に1,160万トンを記録しました。しかし、その後は外国との熾烈な競争や国際的な資源管理による制約によって急速な減少に転じ、2016年には350万トンにまで落ち込みました。そのため、現在漁業の中心は養殖の時代に移っています。ところが、海面養殖においては、温暖化による海水温の上昇や赤潮等の沿岸の環境変化の影響を受け、漁獲量の減少等の問題が各地で発生しています。
こうした現状に対応できる技術の一つに、弊社で運営している「閉鎖循環式陸上養殖システム」があります。これは、陸上に「生物ろ過層」を内蔵した水槽を設置し、人工海水を浄化しながら魚を養殖するという画期的なシステムです。人工海水を循環させるため、外部からの病原菌の侵入を完全にシャットアウトしています。したがって、抗生剤等の薬品を使用することがなく、安全・安心な魚を提供することができます。また、このシステムでは最適な温度管理を行っているため、1年を通して「旬の魚」を出荷することが可能です。
20年以上にわたり、「閉鎖循環式陸上養殖システム」に関する研究開発を行い、質の高い安全な魚を育てる方法を確立しました。 これからも、さらに研究開発を重ね、食の安全性と品質の向上に努めてまいります。
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